【コレだけは重要】バリアフリーリフォーム事例・費用・使える補助金制度

バリアフリーリフォームの施工箇所ごとの事例と費用感をわかりやすくご紹介します。また、バリアフリーに使える2022年最新の補助金や減税制度もご紹介。バリアフリーを検討中や、すでに決定している方はバリアフリーリフォームの進め方などもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

 

バリアフリーリフォームの事例と費用を箇所別にご紹介

家の間取りや設備の仕様は変わりませんが、年月を重ねる事に居住者の体調は変化していきます。そのため、高齢者になった際には若い時と同じ家の仕様では、安全を確保できない事もあります。

転倒やつまづきといったリスクを減らす為にも、バリアフリーリフォームは必要です。

この記事ではバリアフリーリフォームの具体的な事例と費用、活用できる助成金、業者選びの方法について解説します。

 

手すりを設置する

転倒を防ぐ方法として、手すりは非常に有効です。それ以外にも立ち上がる際の補助としても使えるため、玄関や廊下、階段、トイレ、バスルームには設定する事をオススメします。

工事期間 住宅種類 費用感
約1日~5日 戸建て

1万円~10万円

 

〈Aさんの感想〉
最近足腰に力が入らない時が多く、事故が起きる前に手すりをつけるリフォームを行いましたが、手すりを持つ事で安心して歩く事ができるようになってます。トイレから立ち上がる際にも重宝しています。

 

段差を解消する

床のつなぎ目は転倒事故の原因になります。そのため、なるべくリビングや廊下、水回りのつなぎ目がないようにする事が事故を防止する事に繋がります。

工事期間 住宅種類 費用感
1日~2週間 戸建て

10万円(リビングのみ)~100万円(一階全体)

 

〈Bさんの感想〉
TVでつなぎ目にスリッパが引っ掛かり転倒したという報道を見て、他人事ではないと思い、思い切ってリフォームしました。
リフォーム前はつなぎ目がある事をそれ程気にしていませんでしたが、リフォームしつなぎ目がなくなった事で「こんなにストレスが減るのか!」と驚きました!

 

床の変更をする

絨毯張りや昔の床材は固く、転倒時の衝撃を和らげる事ができません。
転倒防止だけではなく、転倒した際にケガをしない床材にリフォームしておく事も重要です。

工事期間 住宅種類 費用感
3日~1週間 マンション

15万円~30万円(フローリング→フローリング)

 

〈Cさんの感想〉
築浅マンションに住んでいる友人宅に行った所、床がフワフワしていて驚きました。
クッションフローリングという床になっていて、転倒してもケガがしにくい床だと教えてもらい、我が家のリビングもリフォームしました。
転倒に気を付ける事は勿論ですが、転倒しても守ってくれる床があると思うと安心できます!

 

住宅設備の入れ替えをする

住宅設備は使用できれば問題ないという考え方もありますが、高齢になるにつれ使用感は変わっていきます。
また、全ての住宅設備に共通するポイントとして、清掃が楽になる商品に変更するという点があります。

それ以外にも使い勝手が良い商品である事が重要ですが、どのような商品があるのかはリフォーム業者に問い合わせるようにしましょう。

 

〈キッチン〉

工事期間 住宅種類 費用感
3日~1週間 戸建て

50万円~80万円

 

〈バスルーム〉

工事期間 住宅種類 費用感
3日~1週間 戸建て

50万円~80万円

 

〈トイレ〉

工事期間 住宅種類 費用感
1日~3日 戸建て

15万円(本体交換のみ)~50万円(和式→洋式)

 

〈洗面台〉

工事期間 住宅種類 費用感
1日~3日 戸建て

20万円~30万円

 

〈Dさんの感想〉
年齢を重ねるごとにキッチンの高さが気になり、リフォーム業者に相談した所キッチンの高さを低くした商品があると教えてもらい、リフォームをする事にしました!
今ではキッチンの奥に置いている調味料もラクラク取る事ができます!

 

ドアを変更する

ドアノブは握力が必要だったり荷物を持ちながら開ける事が難しい等、不便な点が多いです。
転倒などのリスクはありませんが、日々の生活を楽にするためにもドアレバーへ変更する事をオススメします。

工事期間 住宅種類 費用感
1日~2日 戸建て

1万円~5万円(変更箇所5箇所)

 

〈Eさんの感想〉
我が家のドアは全てドアノブでしたが、孫が遊びにきた際に開け方が分からないと言われビックリしました。そこでドアレバーの存在を知り、リフォームで変更しました。
今までドアノブの不自由さは感じていませんでしたが、ドアレバーにする事で比べ物にならない程快適になりました!
毎日楽に開け閉めできるため、もっと早くに交換しておけば良かったと思っています。

 

間取りを変更する

子供がいる生活から夫婦だけの生活になった時点で、家の効率的な使用方法は変わります。
2階の子供部屋は使わなくなり、主寝室のみ使用するという状況であれば、一階で寝られるように変更するという方法もあります。

階段は転倒リスクが高い場所となっているため、リスクヘッジのためにも間取りの変更は検討してみましょう。

工事期間 住宅種類 費用感
5日~10日 戸建て

20万円~50万円

 

〈Fさんの感想〉
子供が2人とも大学を卒業し1人暮らしを始めたので、1階で寝られるようリビングを改装しました。
大きめのリビングでしたので1部を6畳の和室に変更し、そこで夫婦で寝るようにしました。

最初は少し違和感がありましたが、今では平屋に生活しているような気分でとても気に入っています!

誰でも使える?バリアフリーリフォームに活用できる制度

バリアフリーリフォームは様々な支援制度や助成金があるのは御存知でしょうか?
リフォーム工事費用を大きく下げられるため、必ず利用するようにしましょう。

主な支援制度と助成金は次の通りです。

 

介護保険の住宅改修支援制度を活用

介護保険制度の一部にバリアフリーリフォームの補助金制度があります。

要支援もしくは要介護認定を受けた人が安全に暮らせるように家を改築する事を補助する事が目的となっており、具体的な該当工事や補助金額は次のようになります。

制度の利用条件 該当工事 補助金額

要支援・要介護認定を

受けている事

  • 手すり設置
  • 段差解消
  • 床材変更
  • 扉変更
  • 便器張替え
  • これに付随する必要工事

介護保険の

自己負担割合

(上限20万円)

 

自治体の補助金制度を活用

介護保険の補助金は条件が20万円となっていますが、実質は介護保険の自己負担割合内となるためリフォーム費用の全てを賄う事が難しいケースが多いです。

さらには一度しか使えないという注意点もあるため、使いどころが難しい補助金制度だと言われています。

そこで、各自治体が公開している補助金制度も併用する事をオススメします。

47都道府県の補助金制度を知りたい方はこちら

広島市では、高齢者等住宅改修費補助という補助制度があり、概要は次の通りです。

制度の利用条件 補助金額
要支援・要介護認定を受けている事 もしくは40~64歳で加齢が原因とされる16種類の特定疾病により、 生活保護法の介護扶助等の受給資格を有している。(※)

住宅改修費の 上限60万円

(※)16種類の特定疾病については広島市HPより御確認ください。
高齢者等住宅改修費補助 - 高齢者福祉|広島市公式ホームページ|国際平和文化都市

 

バリアフリー減47都道府県の住宅リフォーム・介護リフォーム支援まとめ | 自治体クリップ税制度を活用

バリアフリー改修を行ったリフォーム住宅については、固定資産税が軽減される制度があり、広島市でも利用可能です。
次のような制度となっているため、リフォーム工事を行った際には必ず申請し利用するようにしましょう。

制度の利用条件 該当工事 軽減内容
  • 築10年が経過している
  • 65歳以上もしくは障害、要支援、要介護認定を受けている人が居住している
  • 通路または出入口の拡幅
  • 階段の勾配の緩和
  • 浴室の改良
  • 便所の改良
  • 手すりの取付
  • 床の段差の解消
  • 出入口の戸の改良
  • 床表面の滑り止め化
  • 上記工事が実施され、補助金を除く自己負担額が50万円を超えること
  • 改修後住宅の床面面積が50㎡~280㎡以内であること

固定資産税額が3分の2に軽減

< 横にスクロールできます >

 

 

バリアフリーリフォームを活用する際に注意するポイントを紹介

バリアフリーリフォームは安心安全に暮らすための改修工事となりますが、活用するためにはポイントがあります。

そのため、リフォーム工事を検討する際にはつぎの2点を抑えておきましょう。

経験や知識のある業者を選ぶ

リフォーム業者は広島市にも多数あり、どれを選んで良いか迷ってしまいます。
中には非常に低価格の工事を宣伝している会社もありますが、バリアフリーリフォーム工事は経験や知識が重要です。
何故なら築年数が経過した家は1戸として同じ状態である事はなく、予想外の事が現場で起きても対応できる経験や知識は必要になるからです。

つまり安心安全の改修工事を行うためにも、価格ではなく信頼できる業者に依頼する事が重要です。

適切なタイミングを把握する

リフォームはタイミングが重要です。設備が故障するリスクもありますが、何よりも事故やケガが起きてからでは遅いです。
そのため、リフォーム工事が必要と感じた時点でリフォーム業者に相談し、依頼をするようにしましょう。

中古や新築リフォームの適切な時期を知りたい方はこちら

 

バリアフリーリフォームを活用する際の手順とは?

バリアフリーリフォームは次の手順で進めるのが一般的です。
家に業者が来るタイミングもありますので、しっかりと確認しておきましょう。

  1. リフォーム業者に相談、依頼を申込する
  2. リフォーム工事打合せ(現状の問題点、リスクを洗い出す)
  3. 家屋調査
  4. リフォーム業者からの提案を受ける(バリアフリー提案)
  5. 見積提示及びリフォーム内容の擦り合わせ
  6. 最終図面と見積もりを確認し、契約締結

 

まとめ

バリアフリーリフォームは長年住んでいた家をさらに安全な家に改修する工事です。
そのため、どのような点が不安に思っているのかを家族で話し合い、具体的な事故やケガといったトラブル事例を調べておく事も大事です。

次のグラフは独立行政法人国民生活センターが公開している家庭内事故の割合ですが、住宅での事故が7割以上となっています。

参考元:医療機関ネットワーク事業からみた家庭内事故

このように、高齢者にとってのリスクは家屋内にある事が殆どです。
思わぬ事故に繋がらないよう、早めのバリアフリーリフォーム工事を検討するようにしましょう。

ロッカク工務店では、バリアフリーリフォームについて経験の豊富なスタッフが多数在籍しており、お客様にわかりやすく説明することを心がけています。お悩みやお困りごとがあればお気軽にご相談ください。

 

バリアフリーをお考えの方はこちらをクリック